バイクは保管方法に細心の注意が必要である
バイクは車と違い、重要な部分が露出しています。
普通に走る分には問題ありませんが、保管する場合は細心の注意が必要です。
通勤や通学にバイクを使っているという場合は、保管するといっても乗らない時間だけ駐車場やガレージに停めておきます。
このくらいなら特に問題ありませんが、屋根のない駐車場に停めている場合、雨が降ると金属部分にも雨がかかります。
水滴をそのままにしておくと、常に表面が空気に触れているので酸化して錆の原因となります。
長期間バイクに乗らず、雨ざらしの状態で保管していると、久しぶりにバイクに乗ろうと思っても錆び付いてボロボロになってしまう可能性があります。
バイクは雨に濡れないよう、屋根があるガレージで保管する事が大切です。
ガレージでも長期間乗らない場合は、いくつかやっておきたい事があります。
長期間バイクに乗らない時は
雨が降ってもその都度拭き取ればいいかというと、見えないところにも水が入り込んでいるので、長期間の保管は注意が必要です。
ガソリンタンクのキャップは、完全に密閉された状態にはならないため、隙間から水滴が入り込むと、タンクの中にも錆が発生します。
水はガソリンよりも重いので、ガソリンタンクの中に入り込むと、タンクの底にたまり錆を発生させます。
錆が燃料ポンプにまで及ぶと、詰まってしまうのでバイクが動かせなくなる可能性があります。
冬の間だけ雪が降るのでバイクに乗らないが、雪が溶けたらまた乗るという場合は、ガソリンを満タンにして、タンクに水が入らないようにしておくと安心です。
またガソリン自体も長期間放置すると腐食するので、半年以上乗らない場合はガソリンを抜いておきましょう。
ガソリンを抜く場合は、タンク内だけでなく、キャブレター部分のガソリンも抜いておきます。
バッテリーも外しておき、タイヤの空気は規定量MAXまで入れておきます。
念のため金属部分に、防錆スプレーをかけておくと安心です。
ガレージがない場合はどうしたらいいか
ガレージがあれば、ガソリンを抜いて、防錆スプレーをかけるなどしておき、カバーをかけておけば保管しても安心です。
しかしガレージがなく、雨を遮る物がない場合はどうしたらいいでしょうか?
この場合は防水や耐熱、さらに透湿効果のあるカバーをかけておきましょう。
湿度の高い時期はカバー内に湿気が入り込み、そこから錆びる事があります。
ただ雨に濡れないようにするだけではなく、耐熱と透湿効果がある事も大切です。
時々いたずらでカバーに放火するという事件があります。
カバーをかけて屋外で保管する場合は、防炎加工があると安心です。
カバーだと不安だという場合は、バイクをすっぽり隠す、ABS樹脂のガレージテントもおすすめです。
庭やバイクを置くスペースがない場合は、トランクルームも安心です。