不安で近くばかり見てしまいます

バイク走行中近くばかりを見てしまうと?

バイクで走行する際に、「どうしても近くの方ばかり見てしまう」という悩みは初心者の間でよく聞かれます。
実は初心者だけでなく、中上級者のような経験豊富なライダーでも、慣れない場所を走行したり雨が降ったりすると近くを見てしまう方は少なくありません。
目の前の路面が気になってしまうのは警戒心の表れなので、これ自体は決して悪いことではありません。
警戒心が甘いと、事故を起こすリスクが高くなるからです。

バイクを走行させているときに近くを見るな、遠くを見ろとよく言いますが、これは先々の交通情報を把握するためです。
この先カーブになっていて減速し、ステアリングを切っていかないといけなくなる場合もあります。
もしかすると、前方で交通事故が起きている可能性もゼロではありません。
先々を見ていれば、この先に何が舞っているかより早く把握でき、それだけ猶予ができるのでさまざまな対策が講じられるわけです。

目の前の路面ばかり見ていると、先々で何が起きているのか直前まで来ないと把握できません。
直前まで気づかないと、対策が遅れて事故に巻き込まれる危険性があるわけです

余裕を持ったペースで走行するのが重要

遠くを見るためには、とにかく運転に慣れることが大事です。
また、前方を見るにあたって1点を凝視するのではなく、全体的にみるような訓練をするといいでしょう。
1点を凝視するとその他のところへの意識が韓湾になって、ほかのところで何か起きていても気づくのに遅れます。

しかし、いきなり全体を面のようにしてみろと言ってもうまくいかないでしょう。
そこでおすすめなのは、少し走行ペースを落としてみることです。
余裕を持ったペースで走行すると精神的にもゆとりが出てきますし、ゆとりがあれば周りの状況にも気を配れるだけの余裕が生まれるわけです。

もしどうしても目の前の路面状況に集中してしまうのであれば、ほかの乗り物に乗って景色の流れていく感じになれるのも一つの方法です。
たとえば電車やバスに乗ったとき、先頭の運転席越しから前方を見るのはいいトレーニングになります。
前方から流れてきた景色に焦点を合わせないように意識して、眺める感覚を覚えてみましょう。
このとき、視線は極力動かさないようにして、遠くを見るように意識付けを行うと全体的に景色を見られるようになります。

もし踏切や信号、周辺の交通の流れを中止することなく認識できるようになれば、バイクに乗ってみましょう。
そうすれば近くを凝視することもなくなり、遠方を眺める感覚が身につくはずです。
視線の先に焦点を結ぶのではなく、漠然と見つつも段差や小さな穴など認識できるような見方を身につけてください。