ホンダのスーパーカブの歴史を教えて下さい
ホンダの中でもスーパーカブがすごく好きなのですが、最近存在を知ったばかりなのでまだあまり知識がなく。
もっとスーパーカブのことを知りたいので、スーパーカブの歴史を教えて欲しいです!
宜しくお願いします。
1958年から現代に至るまで続く歴史
スーパーカブ、格好いいですよね。
実はその歴史はとても長く、時代を遡ること100年以上も前になります。
1958年に誕生したスーパーカブですが、そもそもの始まりは1956年頃。
本田社長と藤澤専務がヨーロッパ視察に行った際に着想を得たところから歴史が始まります。
当時のバイクはとにかくエンジンを大きくパワフルなものが理想的な風潮がありましたが、そもそもホンダの原点は大衆向けの小型車。
このことを改めて思い返した上で、スクーターやモペッドではない新しい可能性を見いだすべく、スーパーカブの制作が始まったのです。
当時の日本はガタガタとした未舗装の道が多く、そうした悪路にも対応出来るような馬力の強い頑丈な物を作る為に、エンジンは4馬力に。
女性や小柄な人でも乗りやすい形とサイズ感にこだわって普段使いに特化している親しみやすいデザインに。
クラッチレバーを使わず気軽に乗り降りができる新しいシステムの構築をする。
こうした様々なこだわりを詰め込むべく取り組みが続けられた結果、1958年にスーパーカブが誕生することになったです。
当時は4.5馬力に9500回転をするようなエンジンなど信じられないような地代で、高回転に高出力なバイクが誕生したことで、よりホンダの名前を世界に轟かせる事になりました。
今でも愛され続けているスーパーカブですが、こうした先人達の並々ならぬ努力があったからこそ、後世に名を残し続けているマシンになったのでしょうね。
そば屋さんの出前持ちが片手で運転出来るバイク
スーパーカブには遠心式自動クラッチが連動したトランスミッションタイプが採用されており、右手と左足だけでギアチェンジができるようになっています。
当時このシステム構築は世間に衝撃を与え、ハイスペックなマシンなのに運転のしやすさも兼ね備えた、スペシャルバイクとして世に定着する事になったのです。
元々ホンダ社長がこのバイクを作る時に“そば屋さんの出前持ちが片手で運転出来る”バイクを誕生させるべく開発が行われたのですが、正に狙い通り。
今でこそ出前の荷物を置けるスペースが付いていたり、新聞配達の方が荷台に新聞を入れられるようなスペースがついていますが、発売当初は片手でも運転出来るような安定性能を誇っていて、その姿が見かけられることも少なくありませんでした。
歴史に名を轟かせるスーパーカブ、本当に尊敬します。