恐怖感を抱くことは決して悪くない
バイクを利用している人の中には、よく「いつもビビりながら運転している」という話もしばしば聞かれます。
バイク運転に対して恐怖心があるのは、「転ぶかもしれない」と思っているからで、バイク運転の際の恐怖心を抱くことは決して悪いことではありません。
バイクの運転で恐怖を感じる理由は主に2つです。
それは「止まれないかもしれない」と「曲がれないかもしれない」という恐怖からきています。
恐怖心を抱くことは、事故に対する強い警戒心につながります。
困りものは、たいしてバイクの経験がないにもかかわらず恐怖心がないことです。
恐怖心がなければ、どんどんアクセルを吹かしてオーバースピードで運転することにも躊躇がなくなります。
すると転倒リスクが高くなって、大けがにつながる可能性も高まるわけです。
バイク運転に恐怖心を抱けば、慎重に運転しようという気持ちが芽生えます。
そして常に「自分は事故を起こすかもしれない」と思って、周辺の交通状況をしっかり見て運転するでしょう。
よって安全運転が可能になり、事故回避の可能性も高まるわけです。
安心感を積み上げていくことで恐怖心を克服しよう
恐怖心を持ちながらバイクの運転をすれば、警戒心が強いので安全運転を徹底できます。
しかし、恐怖心を抱くのはいいことだと思っても、いつまでもこの精神状態だとストレスがかかります。
恐怖心を軽減するためには、実績を積み重ねていきましょう。
安全に運転できた経験を積み重ねていけば、「バイクを運転しても事故を起こすことはない」と思えるようになるでしょう。
そうすれば、おのずとバイクに対する恐怖感も克服できるわけです。
安心感を積み重ねていく方法として、運転方法を工夫してみるのも一考です。
たとえば低速で運転しているときに、加速のタイミングがわからず恐怖心が抜けないという人も少なくありません。
しかしこれはエンジンの特性で、低回転域だと加速までに一定のタイムラグが生じがちです。
アクセルをひねっても、加速まで若干時間がかかります。
そこでおすすめなのは、一定の速度になったら4速もしくは5速の高めのギヤに入れることです。
2,000rpmあたりからスロットルを1/4から1/3にかけてサクッとひねってみることです。
そうすれば、一呼吸おいて穏やかな加速ができます。
これを何度も繰り返せば、エンジンがいきなりではなく一呼吸おいてから穏やかに加速することがわかります。
このようなバイクの特性が身をもって理解できれば、バイクとの信頼関係もより強固なものになるでしょう。
バイクの操作をいろいろと変えて見て、愛車にどのような特性があるか理解すれば恐怖心もだんだんとなくなっていきます。
恐怖心を克服するためには、バイクとしっかりコミュニケーションをとってください。