品質評価書ってなに?

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中古車の品質を保証する制度が必要

これからバイクを新規に購入しようとする人の多くが調べるのが中古バイクですが、実際のところそのバイクがどんな状態にあるかということはぱっと見てすぐに判断をすることはできません。

新品バイクの場合にはそれぞれの部品ごとにきちんと検査チェックがあり、納品前には性能を検査する制度があります。

ですが中古バイクの場合にはそれが製造をされてから今中古に出されるようになるまでの途中どんな使われ方をしてきたかを証明する方法はありません。

きちんとしたディーラー系ショップで取り扱われている中古車の場合には動力部など重要な部分についてはしっかりチェックを行うこととなっていますが、これが街の小さなバイクショップや個人の間での売買をするときにはどこまで信頼できるかは不透明です。

中には見た目こそキレイに保たれているものの、それまでの保管状態が悪かったためにかなりエンジン性能が落ちているバイクなどもあり、買って間もない時期から後悔をしてしまうということもあったりします。

中古バイクがきちんと適性な価格で販売をされているかの判断基準がしっかりしていないと、購入者にとってはほとんど賭けをするような気持ちでしか購入できないことになってしまいます。

自動車公正取引協議会の公認資格

そこでそんな整備基準がわかりづらいバイク販売市場において、整備に詳しくない一般ユーザーでも安心してバイクを購入することができるようにするための制度が誕生しました。

主催しているのは一般社団法人自動車公正取引協議会(通称:公取協)で、そこで加入をしている会員を対象に発行している資格に「二輪品質評価者」というものがあります。

二輪品質評価者は公取協が策定した「二輪自動車公正競争規約」と言われる中古バイクを販売するときの決まりに基づくもので、この規約の内容にるいて理解をしていると認定される人に対して認定をするしくみとなっています。

資格を受けたスタッフがいる店には自動車公正取引協議会から在籍店のステッカーが配布をされることとなり、店頭から確認をすることができるようになります。

二輪自動車公正競争規約は中古車だけでなく新車として販売をするバイクも全て含まれており、販売のときには製造価格や製造国なと必要な情報を隠さずに明示するというようなことが決められています。

特に重要な情報となるのが中古車の場合には販売価格やそのバイクの初年度登録年などの情報の他、走行距離や修理履歴なども記録して購入希望者が閲覧できるようにすることが定められている点です。

悪質なバイクショップなどでは少しでも値段を釣り上げようと純正の走行メーターの数字をいじったりメーターをまるごと交換したりといったことをするのですが、そうしたときには必ず履歴を記載しなければならないと規約で決められています。

品質評価基準表を見てみましょう

認定を受けているショップでは、必ず入荷したバイク1台ごとに品質評価基準表を発行することとしています。

品質評価基準表はサンプルをWebで確認をすることができるようになっており、そこに記載されている内容を読んでいくことでバイクの状態をかなり細かく把握することができます。

この品質評価基準表を作成できるのは前述の二輪車品評評価者として認定を受けた資格者のみなので、責任をもってチェックをしたという証拠となります。

この二輪車品評評価者の在籍しているショップは公取協の公式サイトから検索をすることができるようになっているので、最寄りの地域で探してみるとよいでしょう。