バイクの免許は種類があるの?

排気量によって異なるバイクの免許

バイクを運転するときに必ず必要になる運転免許証ですが、その種類は一つだけではありません。

自動車の場合に、普通乗用車免許だけではなくバスやトラックを運転するための中型免許・大型免許やタクシーなど乗客を乗せる車両を運転するための二種免許があるように、バイクにもその用途によって種類が分けられているのです。

バイク(オートバイ)を運転するときの免許の種類を総じて「自動二輪免許」といいますが、大きく分類してこの種類には「大型二輪車」「普通二輪車」「小型二輪車」の3つがあります。

これに加えて厳密には自動二輪とは少し異なる「原動機付自転車」という原付免許もあります。

さらに自動二輪免許はそれぞれ運転方式により「MT車」と「AT限定」の二種類があるので、自分が免許取得後どのようなバイクに乗りたいかということで免許の種類を選ぶようにしていきましょう。

なおこの免許は上位互換となっているので、例えば「大型二輪車」の免許を取得しておけば普通二輪や小型二輪として分類されるバイクを運転することができます。

逆に「小型二輪車」の免許だけを取得している人が運転できるのは小型二輪として分類できるオートバイのみとなっていて、規定以上のバイクに乗車・運転することはできません。

大型・普通・小型二輪車の分類とは

バイクに乗るときには、大型・普通・小型・原付という分類をしっかりと理解しておかなくてはいけません。

この分類はバイクにおける排気量によって決定されており、現在国内で販売されているバイクは必ず総排気量が車体に表示されることとなっています。

排気量は道路運送車両法によって定められており、それぞれ大型自動二輪車(400cc~)、普通自動二輪車(125cc~400cc以下)、小型自動車(50cc~125cc以下)、原動機付自転車(50cc以下)とされています。

少し注意したいのが普通自動二輪車として分類されている車両で、これは同じ免許を使用して乗用をすることはできても、総排気量が250cc以上であるか以下であるかにより道路運送法におけるプレートの色分類が異なり、車検などの必要・不要が変わってきます。

ですので普通自動二輪車免許を取得してからバイクを購入するときには、そうした維持費を考えて所有するバイクを選ぶようにしましょう。

MTとAT限定免許の違い

もう一つ自動二輪車の免許の分類方法としてあるのが「MT」と「AT限定」です。

参考>>安全運転講座 二輪車のMTとATの違い

正式には「MT」とは「マニュアル・トランスミッション車」のことで、「AT」とは「オートマチック・トランスミッション車」といいます。

自動車免許にもこの分類は同じく存在しており、運転をする車両によって区別をされています。

ごく簡単に説明をすれば「MT車」とは運転時にクラッチ操作とギアチェンジを手動で行う必要のある車両のことで、「AT車」とはそれらを必要とせず車両が自動的に行なってくれるしくみとなっているので運転者はアクセルとブレーキだけで動かすことができます。

そのため同じ排気量の車体であってもMT車とAT車では運転の難易度が異なり、それに従う形で免許も区別がされています。

バイクの場合一般的にはMT車が多いのですが、スクータータイプのものはAT車で作られていることがほとんどです。

免許講習を受ける時もMTかAT限定かによってかなり技術講習の内容が変わってきます。