走行中の後方確認の難しさ
バイクで走行中には、常に周囲に何か異常がないかきちんと気を配って運転をしなくてはいけません。
自動車に比べて180度の視界が自由に見られるバイクですが、案外死角になっているのがちょうど真後ろにあたる方向です。
自動車の場合には、サイドミラーとバックミラーの2つの鏡が運転席から見えるようになっているので、この3つを使って後方の様子を知ることができます。
ところがバイクの場合にはサイドミラーは設置されていても位置がハンドルから適切な場所になかったりして、案外後ろは見づらい状態になっていることがよくあります。
特に身長の高い男性になるとバイクの横幅に対して肘を曲げたときの体の幅の方が広くなってしまい、ミラーが自分の体で見えなくなってしまっていることもあったりします。
サイドミラーで後方を見るときにはハンドルを曲げた状態の両肘よりもミラーが完全に外に出ていなくてはいけません。
もし後方確認があまりにも不自由ということなら、ミラーだけ大きなものに付け替えるなども検討した方がよいでしょう。
こまめに姿勢をずらして後方を見る
ただバイクの場合には外の様子を体で直接感じることができるので、真後ろが見られなくてもそれほど危険ということでもありません。
しかし例えば狭い道をゆっくり走行していたときに背後から大きな車が来たときなどは、後ろの車が追い越すに追い越せずにどんどん列になっていってしまうようなこともあったりします。
そんな心配があるときには乗車中に少し体を左右どちらかにずらしてミラーで真後ろを見るというテクニックが便利です。
姿勢をずらすのは最初はちょっと難しいかもしれませんが、慣れてくると自然な確認方法にしていくことができます。
あまりスピードを出すのが好きではないライダーさんなどはぜひマスターしてみてください。