マフラーの構造
マフラー部分は、バイクが動いたときにどのくらいの音を出すかの大半を決める重要なパーツです。
あまりバイクの構造に詳しくない人などは「どうして排気を出すだけの筒の部分をいじっただけで音が変わるんだろう?」と思うところですが、実際にはバイクのマフラーはかなり奥深いしくみをしています。
バイクのマフラーの構造そのものは決して複雑なものではなく、エンジンにつながる「エキゾーストパイプ」と、出口付近に設置する「サイレンサー」との2つの部分によって成り立っています。
アメリカ産のクラシックバイクなどでは、バグパイプかと思うほどたくさんの筒がバイク本体下部にずらりと配置されていたりしますが、その鉄の筒にあたるのが「エキゾーストパイプ」と呼ばれるものです。
サイレンサーとは筒の出口付近にある少し太くなった部分から先のことで、内部にはグラスウールが巻かれておりそこで排気されるときに出る音を吸収します。
正規品を使用しましょう
中古バイクなどで改造品を購入したりすると、走行中にこのサイレンサー部分が脱落してしまうことがあります。
サイレンサーのないマフラーはいわゆる「直管マフラー」というやつで、夜中に迷惑な騒音をまき散らす暴走族が好んで行う改造状態と同じになります。
マフラーにきちんとサイレンサーがついた状態にしておくことは道路交通法で定められているので、もし脱落をしたまま走行を続けると整備不良車で走ったとして取り締まりの対象になります。
またサイレンサーは単に音を抑えるだけではなく、バイク全体の燃費までも左右する重要な部分でもあります。
マフラーの脱落が起こるのはおそらく以前にメーカー正規品ではないなんらかの合わない粗悪品を勝手につけたからと考えられます。
修理をするときにはきちんとメーカー製のものを選び、適正な状態になるようにきちんと管理しておきましょう。