どうも最近バイクの調子が悪いと思ったら
バイクに乗っている時には自動車のようにラジオや音楽を聞きながら運転するわけにはいきませんので、バイクから発せられる音や振動を直接感じることができます。
毎日のようにバイクに乗っていると時々「エンジンのかかりが悪いな?」「加速が重たい感じがするな?」といった変化を感じることがあります。
バイクは気候やそれまでの保管状況によってかなり動作に変化が見られてしまいます。
そうした不調は一時的なもののこともあれば、実際には早めに修理が必要な深刻な故障の前兆であったりもします。
もし普段バイクに乗っていてスピードが出にくくなってきたと感じたり、アクセルを開いても加速の状態がよくないなと感じたら気のせいとは思わずきちんと点検をし直した方がよいかもしれません。
バイクの部品の中でも特に動力部であるエンジンには沢山のパーツや消耗品が組み込まれているので、それらのどれかが劣化を起こしているということが考えられます。
まずは走行中の状態をしっかり把握する
バイクのエンジン不調にはいくつかの種類があります。
ケース的に多いのはエンジンスロットを回しているのに全くスピードが上がっていかないというトルク不足や、走行中に異音がして普段と様子がおかしいと感じる場合です。
また走行をしてからそれほど時間や距離が経過したわけではないのに、かなり熱を持ってしまうということもよくあるエンジン不調です。
まずエンジンスロットを回しても回転数が上がらないという場合に考えられるのが不完全燃焼が起こっているということです。
エンジンでは発火プラグが細かく衝突を繰り返すことにより爆発が起こりそれがピストンを動かす動力エネルギーとなります。
ですが発火プラグが古くなったり不完全燃焼や汚れによって火花が飛びにくい状態になってしまっていると爆発が起こりにくくなり、必然的にエンジンを動かす動力も低くなっていきます。
またエンジンで起こる燃焼には必ず外気からの酸素の吸入と燃焼後の二酸化炭素の排出が必要となるのですが、この吸気~排気の途中で詰まりが起こってしまうと正常に燃焼をすることができずに不完全燃焼のまま走行をしていくことになります。
他にもいわゆる「プラグがかぶる」というプラグの発火部分が濡れてうまく爆発しない状態が起こっていることもあるので、不調が連続して起こるようなら早めに本格的に修理点検をしてもらった方がよいかもしれません。
放置していると走行中に突然エンジンが止まることも
エンジン部分はバイクの動力となる重要な部分であると同時に非常にデリケートな部分でもあります。
いつもと違うなとは思いつつも、案外多くのライダーは「それでも動くんだから大丈夫だろう」と甘く症状を考えてしまっています。
ですがそうした不調症状は軽いうちはまだ運転に支障のないレベルですみますが、放置をしておくことで本格的なオーバーホールが必要になるほどの重大な故障のもとになったりします。
早めに点検をしておけば安価な部品の交換ですぐに直るような故障も、放置をしたばかりにパーツ全体の交換が必要になるような重大なことになることもあります。
いつもと違うと思ったらまずは点検をしてもらうようにしてください。